足裏の痛みは足底筋膜炎の可能性があります
歩き始めに足裏の痛みが生じる場合は、足底筋膜炎の可能性があります。
マラソンランナーに多い症状ですが、加齢や運動のオーバーユースなどがあれば、どなたでも発症する可能性があります。
動き始めれば痛みは軽減しやすいため、症状を放置している方も多いかもしれません。
しかし、無理をしていると骨にまで異常が起こり、最悪手術が必要になるケースもあります。
放置せず、できるだけ初期の段階で対処を始めていきましょう。
ここでは、足底筋膜炎の原因や症状の特徴、日常生活で行える対処法、予防法を分かりやすくまとめてあります。
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目次
こんなお悩みありませんか?
- 寝起きの一歩目に足裏が痛む
- 足底筋膜炎のメカニズムを詳しく知りたい
- 足の裏を押すと痛い箇所がある
- 足底筋膜炎を予防したい
- 運動を始めるとすぐに足の裏が痛くなる
- 足底筋膜炎といわれたが対処法がよく分からない
足底筋膜炎の原因・特徴
歩行時やランニング中に足の裏に痛みが出る場合は、足底筋膜炎が考えられます。
とくにスポーツを頑張っている方や、立ち仕事をされている方、革靴でよく歩く方などに発症する可能性が高いため注意が必要です。
痛みに対する適切な対処や予防が行えるよう、ここでは足底筋膜炎の原因や症状の特徴を詳しくご紹介します。
足底筋膜炎の特徴
●足底筋膜炎とは
足底筋(腱)膜炎は、足裏に付着する足底腱膜に炎症を起こした状態とされます。
足底腱膜は、かかとの骨から指の付け根付近にかけて付着する、膜状の組織のことです。
・足底腱膜の役割
足底腱膜には、足裏のアーチ構造(土踏まず)を支える役割があります。
また、接地時に足底腱膜がバネのように伸び縮みすることで、歩行や走行時の衝撃を吸収する役割もあります。
・足底腱膜にかかる負荷
足底腱膜には、次の2種類の負荷のかかり方があります。
・接地した際や荷重時にかかる圧迫力
・地面を蹴り出す際にかかる牽引力
上記の負荷が繰り返しかかることで足底腱膜に微細な傷が入り、炎症につながると考えられます。
●足底筋膜炎の症状
足底筋膜炎は、次のような症状の特徴が挙げられます。
・足裏の圧痛
炎症が起きている部位に局所的な圧痛がみられます。
とくに土踏まず中央部分や指の付け根部分、かかと周辺に圧痛が生じやすくなっています。
・接地時の痛み
足を地面についた際、足裏に痛みが生じます。
とくに朝の一歩目に足裏が痛むことが、足底筋膜炎の特徴的な症状です。
しかし、痛みがあるのは動き始めだけで、動き出すと徐々に痛みがなくなってくることが多くなっています。
・足裏に圧痛がある
・朝の一歩目に足裏の痛みがある
上記の項目に当てはまる場合は足底筋膜炎が疑われます。
・足底筋膜炎を起こしやすい方
足底筋膜炎は、接地や地面の蹴り出しを繰り返し行う長距離ランナーに多くなっています。
とくに、ふくらはぎやアキレス腱、足首が疲労で固くなった状態で走りつづけていると、足裏を痛めやすいです。
また扁平足をはじめ、甲が高くなっているハイアーチの方も接地時の衝撃をうまく吸収できないため、足底筋膜炎になるリスクが高くなっています。
・骨棘が形成されることもある
慢性的に痛みがある場合は、骨棘(こつきょく)が形成されている可能性があります。
骨棘とは、かかとの骨が足底腱膜によって引っ張られつづけ、骨が出っぱってしまう状態のことです。
歩行に支障が出るほどの激痛を起こす場合もあるため、骨棘が形成されないよう早めに対処を始めることが重要です。
足底筋膜炎の原因
●足底筋膜炎の原因
足底筋膜炎が起こるおもな原因には、オーバーユース(使いすぎ)が挙げられます。
とくにランニングやジャンプ動作によって、足底腱膜に圧迫力や牽引力が働きやすくなっています。
またスポーツに限らず、日常生活における「長時間の立ち仕事」「長距離の歩行」などでも、足底筋膜炎を発症する場合があります。
使いすぎ以外にも、次のような身体の状態によっても、足底筋膜炎を起こすリスクが高まります。
・扁平足、外反母趾
扁平足や外反母趾は、アーチが潰れて足裏が平らになっているため、足底腱膜が引き伸ばされた状態になっています。
また、接地時の衝撃も吸収されにくい点から、足裏に負荷がかかりやすくなっています。
扁平足、外反母趾になるのは、足裏の筋力低下や足に合っていない靴などの影響がおもに考えられます。
・柔軟性の低下
運動不足や疲労、加齢などの影響で足裏が硬くなっていると、同じ衝撃でも足底筋膜を痛めやすくなります。
・硬い地面でのトレーニング
道路やアスファルトなど硬い地面の上でトレーニングを行うと、その分足にかかる衝撃も増加してしまいます。
足底筋膜炎への正しい対処法・予防法
足底筋膜炎は動き出すと痛みが緩和してくるため、そのまま使いつづけてしまう方もいらっしゃいます。
しかし、状態を悪化させると、その分改善にも時間がかかってしまいます。
足裏の痛みや違和感を覚えましたら、素早い対処を心がけましょう。
こちらでは、自身で行える足底筋膜炎の対処法と予防法を詳しくご紹介いたします。
足底筋膜炎の対処法
足底筋膜炎が疑われる場合は、次のような対処が有効とされます。
●急性期の対処法
・アイシング
炎症を抑えるため、痛みがある箇所を冷却しましょう。
氷水の入ったビニール袋を当ててアイシングします。
また、消炎鎮痛剤の含まれた湿布も、炎症や痛みの緩和に効果的です。
・安静にする
足底筋膜炎は使いすぎがおもな原因となるため、まずは安静が大事になります。
運動をされている方であれば、運動を休止することをおすすめします。
●慢性期の対処法
・温める
痛みが落ち着きましたら、今度は温めて血行を促していきましょう。
血流を改善することで、損傷の回復に必要な栄養や酸素が患部に運ばれやすくなります。
温める方法としては、カイロやホットパックをはじめ、湯船に浸かった入浴もおすすめです。
また温めながら、ふくらはぎや足裏をセルフマッサージすると、より足裏の緊張がほぐれやすくなります。
・ストレッチ
ストレッチをおこない、ふくらはぎや足裏の柔軟性を高めましょう。
お風呂上がりの身体が温まった状態で行うと、より緊張が緩和しやすくなります。
・ふくらはぎのストレッチ
足を前後に開いて立ちます。
そこから、かかとを地面につけた状態で重心を前方に移動すると、後ろ側にある足のふくらはぎからアキレス腱をストレッチできます。
左右バランスよく行いましょう。
・足裏のストレッチ
かかとを固定した状態で足の指を反らせると、足底腱膜をストレッチできます。
●サポーター、インソールの使用
運動時や歩行時など、サポーターやインソールを使用することで、足裏にかかる衝撃を緩和できます。
足底筋膜炎用のサポーターやインソールは市販もされています。
足底筋膜炎の予防法
足底筋膜炎の症状が緩和したら、再発しないように予防に努めましょう。
簡単に行えるものには、次のような予防法が挙げられます。
●ストレッチ
痛みがあるときに限らず、普段からストレッチを継続して柔軟性を維持しましょう。
対処法でご紹介したストレッチの他に、股関節や体幹の動きもストレッチでやわらかくしておくと、足にかかる衝撃をより緩和できます。
・お尻のストレッチ
仰向けに寝て、片方の膝を曲げて両腕で抱えるようにします。
そこからさらに膝を胸に近づけるようにすると、お尻の筋肉をストレッチできます。
また、反対側の足の付け根がストレッチされるように意識すると、腸腰筋(骨盤に付着するインナーマッスル)も合わせてストレッチできます。
左右バランスよく行ってください。
・股関節〜腰部のストレッチ
両足を横に広げて立ち、つま先は外側に向けます。
両手は膝の上に置いて、相撲の四股踏みの姿勢をとります。
そこから、右手で右膝を外側に押すようにしながら体幹を左にひねると、股関節から腰部にかけての筋肉をストレッチできます。
反対側も同様に行ってください。
●足裏のマッサージ
足裏でゴルフボールを転がすようにすると、簡単に足底腱膜をセルフマッサージできます。
土踏まずに限らず、かかとや足の指の付け根までを幅広くほぐすようにしましょう。
●インソールや靴選び
サイズが合っていない靴を履いていると、扁平足や外反母趾につながりやすくなります。
自分の足の形を知って、適切な靴やインソールを選ぶようにしましょう。
自身の足の状態がよくわからない場合は、接骨院など専門家に相談してみることをおすすめします。
●ランニング、ジャンプなどオーバーユースを避ける
足底筋膜炎を繰り返し発症している場合は、オーバーユースになっている可能性があります。
運動メニューや練習時間などを一度見直してみましょう。
●クッション性のある靴を選ぶ
ランニングをされる方や立ち仕事、長距離を歩く方などは、なるべくクッション性のある靴を選ぶようにしましょう。
靴底が薄くて硬い靴は、その分足の裏に衝撃が加わりやすくなります。
ひぐらしの里接骨院の【足底筋膜炎】へのアプローチ
当院では、足底筋膜炎の症状がみられる方に対して、くせが付かないよう「姿勢」と「足のバランス」を改善する施術を行います。
身体が正しい姿勢を維持できるように手技で全身のバランス調整します。
また、足の裏は日常生活の中で負担がかかりやすい場所であるため、こり固まっていることが多くあります。
そんな時には手技や鍼灸施術で筋肉の緊張をほぐしていきます。
足に痛みを抱えながら生活していくことは、さまざまな動作に影響してしまいます。
「時間が経てば治るだろう」と思わず身体の不調を感じたらすぐにご相談ください。
当院は患者様のライフスタイルに合わせて、一人ひとりにあった施術をご提供します。
著者 Writer
- 西山 朋希
- 役職:院長
生年月日:平成5年1月28日
出身:神奈川県相模原市
【Message】
患者様の症状に全力取り組ませてもらいます!
皆様には笑ってお帰りいただけるよう真摯に向き合う施術、明るいコミュニケーションともに心がけていますので、ぜひご来院下さい。
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