寝違えへの正しい対処法を知っておきましょう
睡眠から目が覚めた際、首や肩まわりに痛みを感じる寝違えに悩んだことがある方も多いのではないでしょうか。
痛みで首の動きが制限されるため、仕事や家事などにも支障が出やすくなっています。
非常に身近な症状であるため、「ただの寝違え」と思われるかもしれません。
しかし、処置を間違えると、症状を長引かせる可能性があります。
また、病気から寝違えの痛みを生じている場合もあるため、注意が必要です。
ここでは、寝違えの原因や症状の特徴、自身で行える処置方法をわかりやすくまとめてあります。
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目次
こんなお悩みありませんか?
- ソファで寝ていると首を痛めてしまった
- 寝違えで後ろを振り向けない
- 寝違えた際の対処法がよく分からない
- 寝違えたあと首に熱っぽさがある
- 寝違えを起こさないように予防したい
- 月に1回以上は寝違えてしまう
寝違えの原因や特徴について
寝違えを発症した場合、首がどのような状態になっているのでしょうか?
また、寝違えのリスクを高める原因には、何が考えられるのでしょうか?
効果的な処置ができるよう、ここでは寝起きに首の痛みが起こる原因や症状の特徴を詳しくご紹介していきます。
寝違えの原因
寝違えのはっきりとしたメカニズムは分かっていません。
しかし、レントゲンで原因を判明することができないため、頚椎周辺の筋肉や靭帯などに問題が起きていることが考えられます。
とくに次のような要因によって、寝違えを生じるリスクが高まります。
●寝ている間の不良姿勢
首が不自然な方向に曲がっていたり、ひねられたりした状態で寝ていると、睡眠中に筋肉や靭帯を伸ばして痛めてしまう可能性があります。
寝相はもちろんのこと、次のような要因も挙げられます。
・枕や寝具があっていない
高すぎる、低すぎる枕で寝ていると、寝ている間に首に負担がかかりやすくなります。
また、やわらかすぎるマットレスで寝ている場合も、首にはあまりよくありません。
身体が沈んで寝返りがスムーズにうてなくなると、睡眠中に首の緊張が強まってしまうことがあります。
・ベッド以外の場所で寝ている
疲れがたまっている場合、ついソファや床で寝てしまう方もいるのではないでしょうか。
ベッド以外の場所で寝ていると、首や身体を支える寝具がないため、首が不自然な方向にひねられやすくなります。
●身体の冷え
睡眠中に身体が冷えていると、筋肉がこわばってしまい寝返りや起き上がり動作で首を痛めやすくなります。
冬場はもちろんのこと、夏場の扇風機やクーラーの風にも注意が必要です。
●身体のコンディション
首まわりの柔軟性が低下していると、寝違えを起こしやすくなります。
・不良姿勢
パソコンやスマホの操作など、肩よりも頭部を前に出した姿勢は、首や肩まわりの筋肉がこわばる原因になります。
・長時間の同じ姿勢
デスクワークや車の運転など、同じ姿勢がつづくと循環が低下し、筋肉の緊張も強まりやすくなります。
・ハードワーク
スポーツや肉体労働など、疲労の蓄積によって首まわりの緊張につながることがあります。
寝違えの特徴
寝違えを起こすと、次のような症状がみられることがあります。
●寝違えのおもな症状
・首の痛み
寝違えでは、起床した際に痛みが出現します。
首を中心に、肩まわりや背中まで痛みが広がるケースもあります。
・炎症症状
炎症によって、患部に熱感を持つことがあります。
また、炎症が強く出ている場合は知覚神経が刺激され、少しの動きで激痛をともなう場合もあります。
・しびれ、頭痛
痛みへの防御反応によって、首まわりの緊張が強まりやすくなっています。
すると、固くなった筋肉で神経が圧迫され、首や腕にかけてのしびれにつながることがあります。
また、痛みがひどい場合は、しびれや頭痛もともなうケースもあります。
・動作制限
寝違えでは、痛みや筋肉の強い緊張によって、首の動きが制限されやすくなっています。
・上を向きづらい
・首が回らない
・頭を横に倒せない
上記のように、痛めた部位によって制限される動きは変わってきます。
また、痛みの範囲が広い場合は、背中から肩にかけてまで動きにくくなることもあります。
●寝違えの状態の変化
寝起き時には、痛みや動作制限などをともないます。
しかし、時間の経過とともに症状は徐々に軽減してきて、数日から長くても1週間ほどで自然と痛みがとれるケースが多くなっています。
●病気の可能性がある症状
病気によって、首の痛みが生じているケースも中にはあります。
・動作にかかわらず、首の痛みが急に強まる
・時間が経っても痛みが変わらない
・痛みが徐々に悪化している
・発熱症状がある
・強い痛みやしびれがある
上記のように通常の寝違えとは違う感覚がありましたら、一度医療機関に行って検査を受けることをおすすめします。
寝違えに似た症状がみられる病気には、頚椎症性神経根症、頚椎椎間板ヘルニア、脊髄腫瘍などがあります。
寝違えの対処法・予防法
寝違えは非常に身近な症状でありながら、詳しい処置法を知らない方が多いのではないでしょうか?
寝違えは炎症が起きていることが考えられるため、対処を間違えると状態を悪化させる可能性があります。
また、寝違えを頻繁に繰り返している方は、日常生活での予防も大切です。
ここでは、寝違えの対処法と予防法を詳しくご紹介します。
寝違えの対処法
寝違えは、筋肉や靭帯といった組織の損傷が起きている可能性があります。
そのため、通常の外傷と同様に状態に合わせた処置が必要です。
●急性期の対処法
・無理に動かさない
炎症を強める可能性があるため、痛みが出る動作はなるべく控えましょう。
また、ストレッチやもみほぐしなど、セルフケアも急性期では控えることをおすすめします。
・首にタオルを巻く
痛みが強く出ている場合は、タオルを使って首を固定する方法があります。
横に四つ折りにしたタオルを首に巻いて、顎の位置を固定します。
輪ゴムを使うと、タオルの端同士を止められます。
・アイシング、湿布
熱っぽさがあれば、氷水の入った袋を当てて患部を冷却しましょう。
炎症を抑えることで、痛みが緩和しやすくなります。
しかし、冷やしすぎると、患部の血行不良を起こす可能性があります。
冷却は、痛みが強い時期に限ることをおすすめします。
また、消炎鎮痛剤の含まれた湿布や市販の抗炎症薬なども、急性期の痛みに効果的です。
●慢性期の対処法
・温める
急性期の炎症症状が落ち着いたら、今度は血行を促すために患部を温めましょう。
ホットパックやカイロなどを、首や肩まわりに当てて温めます。
また、全身の緊張をほぐすためには、湯船に浸かった入浴もおすすめです。
ぬるめのお湯に、じっくり時間をかけて浸かるようにしてください。
・ストレッチ
ストレッチによって、筋肉の緊張を緩和していきましょう。
炎症を再発する可能性があるため、できる範囲で構いません。
・頭を横に倒し、首から肩にかけての筋肉を伸ばす
・上を向いて首の前側の筋肉を伸ばす
・下を向いた状態で後頭部を軽く押し、首の後ろから背中の筋肉を伸ばす
上記のようなストレッチ方法があります。
また、首を動かせない場合は、腕を後方に引くストレッチによっても寝違えの改善を期待できます。
寝違えの予防法
寝違えやすい方は、普段の生活を一度見直してみてください。
例えば次のような予防法が挙げられます。
●自分に合った寝具(枕、マットレス)を使う
頻繁に寝違えてしまう方は、無理な姿勢で寝ている可能性があります。
とくに寝起きに首まわりのこりを感じる方は、次の点に注意してみましょう。
・身体が一直線になる
上向き、横向きと姿勢にかかわらず、身体が一直線になることが理想です。
低すぎる、高すぎる枕を使用している場合は、タオルで高さを調整したり、枕を買い替えたりすることをおすすめします。
・マットレスが身体が沈み込みすぎないように
身体が沈み込むマットレスは、寝返りがスムーズに行えなくなります。
古くてやわらかくなっている場合は、新しいマットに変えることをおすすめします。
●身体を冷やさない
寝る際の部屋の温度に気をつけましょう。
首元を冷やすと、筋肉が緊張しやすくなります。
冬場の暖房はもちろんのこと、夏場もクーラーや扇風機の風に直接当たらないようにご注意ください。
●深酒や過度の疲労を避ける
寝返りの回数が減ってしまうため、寝る前の深酒は控えましょう。
飲酒量を減らすか、2〜3時間ほど休憩してから寝ることをおすすめします。
また可能であれば、仕事や運動量を調整して、疲れすぎにならないようにお気をつけください。
●寝る前のストレッチ
寝る前に、対処法でご紹介した首や肩まわりのストレッチを行いましょう。
デスクワークやスマホの操作などで首肩が固まっていると、寝違えを起こすリスクが高まります。
●普段の姿勢に気をつける
背中を伸ばし、あごを軽く引いた姿勢を普段から意識してください。
頭部が前方に偏った姿勢は、首や肩まわりの筋肉を緊張させてしまいます。
また同じ姿勢がつづくのも、筋肉がこわばる原因になります。
デスクワーク中はこまめに休憩を入れて、首や肩をぐるぐると回すようにしましょう。
ひぐらしの里接骨院の【寝違え】へのアプローチ
当院では、まずはじめに状態の検査・評価を行い、おもな痛みの部位を特定した後に「鍼灸施術」と「物理療法」を用いて症状にアプローチします。
受傷直後はズキズキする痛みや少しの動作での痛み、首が動かせないなどの症状がみられます。
その患者様の状態に合わせ、なるべく首に負担のない姿勢をとりながら、首に関連する腕の筋肉や肩・背中の筋肉、また経穴(ツボ)にアプローチをし、改善を目指していきます。
慢性化し、日常生活が辛くならないようにするためにも早めの来院・施術をおすすめします。
寝違えは寝ている際の姿勢や寝具が合わない、変な姿勢での負担などにより起こりますが、日常生活の姿勢も原因の1つとして挙げられます。
また、精神的疲労などから寝相が悪くなることもあるため、筋肉へのアプローチと過敏になっている神経への両方を合わせて行っていきます。
著者 Writer
- 西山 朋希
- 役職:院長
生年月日:平成5年1月28日
出身:神奈川県相模原市
【Message】
患者様の症状に全力取り組ませてもらいます!
皆様には笑ってお帰りいただけるよう真摯に向き合う施術、明るいコミュニケーションともに心がけていますので、ぜひご来院下さい。
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