膝の痛みは早期に対処・予防していきましょう
膝は体重を支える重要な関節です。
歩行や立ち上がり、しゃがみ込みといった動作は、膝が身体を支えることで可能になっています。
重要な役割を担っているため、膝に痛みを抱えていると日常生活に大きな支障が出ることが考えられます。
とくに関節は一度損傷すると元には戻しにくくなるため、できるだけ早期の対処が重要です。
ここでは、膝の痛みが起こる原因や症状の特徴、自身で行える対処法、予防法を分かりやすくまとめてあります。
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目次
こんなお悩みありませんか?
- 膝に違和感がある
- 膝のお皿の下が腫れてきた
- 変形性膝関節症といわれたが対処法が分からない
- 膝のケガを早く治したい
- なぜ膝が痛いのか原因が分からない
- 膝の痛みが悪化しないように予防したい
膝の痛みの原因と特徴
膝の痛みといえば、高齢者がなるイメージが強いかもしれません。
確かに中高年以降の女性に膝の痛みは多いのですが、スポーツをしている場合は、お子様や若い方でも膝を痛める可能性はあります。
スムーズに痛みに対するケアができるよう、こちらで膝が痛くなる原因について詳しくみていきましょう。
膝の痛みの原因
膝に痛みを生じる原因は、年齢や生活習慣によってさまざまです。
おもな原因として、次のようなものが挙げられます。
●変形性膝関節症
軟骨がすり減り、関節周辺の炎症や膝の動かしづらさを生じた状態を、変形性膝関節症と呼びます。
関節軟骨は関節にかかる負担を軽減し、曲げ伸ばしといった膝の動きを滑らかにするための組織です。
加齢にともなって軟骨が徐々に消耗してくるため、中高年以降の女性に変形性膝関節症は多くなっています。
また、加齢以外にも、次に挙げる要因によっても軟骨のすり減りが進行しやすくなります。
・運動不足による太ももの筋力低下
・太ももやふくらはぎの柔軟性の低下
・過体重
・過度な運動
・O脚、X脚
・肉体労働による膝への負担
など
●オスグッド
膝のお皿の下にある、骨の出っ張った部分を脛骨粗面(けいこつそめん)と呼びます。
その脛骨粗面に炎症が起きた状態が「オスグッド」になります。
大腿四頭筋(太もも前側の筋肉)が繰り返し収縮することで骨が引っ張られ、痛みが生じるとされています。
とくに骨がまだ完成していない成長期の子どもが、サッカーやバスケットなどで膝の曲げ伸ばしを過度に繰り返すと、オスグッドを発症しやすくなります。
また、成長期の子どもであれば、成長過程で骨と筋肉の状態がアンバランスな状態となり、オスグッドに似た症状である「成長痛」が起きるケースもあります。
●大きな外力によるケガ
関節の支えとなっているしている靭帯や半月板を損傷することで、膝の痛みにつながる場合があります。
・靭帯損傷
膝には、前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靱帯、外側側副靱帯の4本の靭帯があります。
スポーツや事故によって膝に強い外力がかかり、これらの靭帯を損傷してしまうことがあります。
・半月板損傷
半月板とは、膝の内部で関節の位置を安定させたり、動作時の衝撃を吸収したりする役割のある組織です。
靭帯と同様、スポーツや事故などの強い外力で、半月板を損傷することがあります。
また、加齢にともなって半月板がもろくなり、とくに外力がなくても損傷してしまうケースもあります。
膝の痛みの症状・特徴
膝の痛みを起こしている原因によって、症状も異なってきます。
●変形性膝関節症
膝の痛みや動かしづらさが、変形性膝関節症のおもな症状です。
軟骨の状態によっても、次のような特徴があります。
・初期
歩き始めや立ち上がる際など、動作の開始時に膝の軽い痛みや違和感を覚えます。
動き始めれば痛みは徐々に緩和してきますが、長距離を歩いた場合などには再度痛み始めることがあります。
・中期〜末期
軟骨のすり減りが進行すると、骨の隙間がなくなったり、骨同士が直接ぶつかったりした状態になります。
歩行時には常に痛むようになり、階段の上り下りやしゃがみこみなど、日常生活動作にも支障が出てきます。
変形性膝関節症は、何も対処をしないと徐々に進行してきます。
基本的に軟骨は再生しないため、なるべく初期の段階から進行させないようにすることが大切です。
「変形性膝関節症といわれた」「足の筋力が落ちてきた」といった方は、そのまま放置しないように気をつけましょう。
●オスグッド
オスグッドでは、脛骨粗面に限局した痛みや腫れがあります。
膝の曲げ伸ばしで痛みが生じ、サッカーのキックやダッシュといったスポーツ動作に制限が出やすくなっています。
また、大腿四頭筋の牽引によって脛骨粗面が突出してくることもあります。
基本的に成長期を過ぎれば痛みは引いていきます。
しかし、無理をして状態を悪化させた場合は、脛骨粗面の痛みや突出が取りきれなくなる可能性もあるため、注意が必要です。
●靭帯損傷、半月板損傷
・靭帯損傷
靭帯周辺の痛みや腫れなどがおもな症状です。
運動時に痛みがあり、靭帯の断裂がみられる場合は膝が不安定な状態になることもあります。
・半月板損傷
歩行や膝の曲げ伸ばしなど、運動時痛がおもな症状です。
半月板の損傷が激しい場合は、膝の動きが固まってしまうロッキングを起こすこともあります。
膝のケガをそのまま放置していると、年齢を重ねた際に変形性膝関節症を生じるリスクが高まります。
リハビリもしっかりと行うように気をつけてください。
膝の痛みへの正しい対処法・予防法
膝の痛みを悪化させると、歩行や立ち上がり、しゃがみ込みなど日常動作が困難になってしまいます。
とくに軟骨のすり減りは進行する可能性があるため、放置しないようにお気をつけください。
ここでは、自身でも簡単に行える、膝の痛みへの対処法と予防法をご紹介していきます。
膝の痛みの対処法
膝の痛みを感じましたら、次のような対処を行いましょう。
●急性期の対処法
・アイシング
痛みが強く、熱っぽさがありましたら、炎症が起きていることが考えられます。
氷水の入ったビニール袋を当てて、患部を冷却してください。
また、消炎鎮痛剤の含まれた湿布も、痛みや炎症を抑える効果を期待できます。
・運動メニューの見直し
膝の痛みの症状がオスグッドである場合、患部周辺組織の酷使が原因として考えられます。
運動量や運動メニューを見直し、自身の身体の成長具合、コンディションなどに合わせた適切な範囲で運動するようにしましょう。
・サポーターの使用
状態の悪化を防ぐために、サポーターや包帯によって膝関節の動きを制限しましょう。
サポーターや包帯をしたからといって、無理をすることは禁物です。
●慢性期の対処法
・動かす
痛みや熱感が緩和したら、できる範囲で関節を動かすようにしましょう。
安静にしている期間が長いと、関節のこわばりが取れづらくなります。
運動する習慣がない方も、軽いウォーキングや昇降運動から始めてみてください。
膝に不安のある方は、サポーターを着用したまま運動するのでも構いません。
・温める
ホットパックやカイロを当てるなどして、患部を温めてください。
温めることで、関節周辺の血行が促され、筋肉の緊張もとれやすくなります。
また、ぬるめのお湯に時間をかけて浸かり、全身を温める方法も効果的です。
・膝のお皿を動かす運動
膝を伸ばした状態で、座ります。
そして自身の手を使って、膝のお皿を左右や上下などに動かしてください。
お皿を動かすことで関節周辺の循環が良くなり、膝の動きも改善しやすくなります。
・筋力トレーニング
膝を伸ばした状態で床に座り、膝の下に丸めたタオルや枕を置きます。
タオルを押しつぶすようにして、太もも前側の筋肉に力を入れてください。
左右バランスよく、各10回ずつ3セットが目安になります。
体重がかからず負担も少ないため、高齢者の方でも簡単に行えるでしょう。
・杖をつかう
歩行時に杖をつくことで、膝関節にかかる負担を緩和できます。
杖は痛みがある足の反対側の手に持つようにしましょう。
膝の痛みの予防法
膝の痛みが改善したら、今度は日頃のケアで再発を防止しましょう。
膝の痛みに対しては、次のような予防方法が挙げられます。
●ウォーミングアップ、クールダウン
運動前には、軽いジョギングや体操など、必ずウォーミングアップは行うようにしましょう。
関節や筋肉が準備できていない状態で運動を始めると、ケガをするリスクが高まります。
また、運動による疲労をしっかりと抜くため、クールダウンも行うことをおすすめします。
ウォーミングアップでは、身体を動かしながら筋肉を緩めていく方法が適していますが、クールダウンではゆっくり筋肉を伸ばしていくストレッチが有効とされます。
●ストレッチ
ストレッチによって、股関節や太ももの柔軟性を高めておきましょう。
・股関節のストレッチ
股関節を開いた状態で座り、上半身を前に倒します。
・太もものストレッチ
膝を曲げてかかとをお尻につけ、上半身を後ろに倒します。
●体重の増減に気を付ける
体重はそのまま下半身への負担になってきます。
膝の痛みや違和感がある方は、体重の増減に気をつけましょう。
体重(kg)を身長(m)の2乗で割ったBMIが、25を超えると肥満傾向にあると考えられています。
●筋力の維持
対処法と同様に、枕を使用したトレーニングを継続するようにしましょう。
また、膝の痛みにはスクワットも効果的です。
・肩幅よりやや広めに足を広げて立つ
・膝とつま先の向きがずれないようにする
・膝がつま先よりも前に出ないようにする
上記のポイントを意識して、お尻をおろしていってください。
しかし、過度なスクワットは反対に膝を痛める可能性があるため、むずかしい方は膝の角度を浅くしたり、回数を減らしたりして調整するようにしましょう。
●片足重心をやめる
立つとき、座るときにかかわらず、両方の足にバランスよく荷重をかけるようにしましょう。
片側荷重になっていると、片方の膝に負担がかかりやすくなります。
ひぐらしの里接骨院の【膝の痛み】へのアプローチ
当院では、膝の痛みに悩まれている若い世代の方、ご高齢の方、どなたでもご対応しています。
お越しいただく若い世代の方は、「半月板・十字靱帯損傷」でお悩みの方が多くみられます。
そのような方には、患部の状態にに合わせてアイシングや物理療法で痛みを抑え、テーピングや包帯を用い固定療法を行い、患部の安静・安定を保てるようにします。
これらの処置が痛みを早く抑えることにつながり、損傷部位の回復を促すことで早期の現場復帰が見込めます。
若い世代の方であれば、大事な試合や練習を控えている場合もよくあります。
もちろん、無理はさせませんが患者様の臨む結果へなるべく導けるよう、一人ひとりに合った施術をご提案します。
ご高齢の患者様でよくみられるのは、「変形性膝関節症」です。
軟骨のすり減りによって骨の変形が起こり、炎症がみられることがあります。
炎症が強いときはアイシングを行い、炎症の緩和に努めます。
また、膝関節の上下にある股関節や足関節にも影響を受けている(膝関節に影響を与えている)ため、手技などでアプローチをし脚全体を調整します。
そして、手技や運動療法、EMSの施術を駆使して、患部周辺の筋緊張の緩和、筋力の向上、可動域改善などを目指します。
膝の痛みは大きく生活に影響する身体の不調です。
1人で改善しようとせず、当院へお気軽にご相談ください。
著者 Writer
- 西山 朋希
- 役職:院長
生年月日:平成5年1月28日
出身:神奈川県相模原市
【Message】
患者様の症状に全力取り組ませてもらいます!
皆様には笑ってお帰りいただけるよう真摯に向き合う施術、明るいコミュニケーションともに心がけていますので、ぜひご来院下さい。
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