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外反母趾

外反母趾への早めの対処・予防を始めましょう

年齢を重ねるほど、外反母趾に悩まされる方が増える傾向にあります。
また普段の生活の仕方によっては、若い方でも十分なる可能性のある症状です。

外反母趾といえば、見た目の変化がまず気になるかもしれません。
それに加えて足の痛みをはじめ、膝や腰といった身体の他の箇所にも影響が出る場合があります。
大切な指の関節を守るためにも、適切な処置を行っていきましょう。

ここでは、外反母趾の原因や症状の特徴、自身で行える対処法、予防法を分かりやすくまとめてあります。

目次

こんなお悩みありませんか?

  • 足の親指がくの字に曲がっている
  • 足の親指の付け根が痛む
  • 足の裏にタコができやすい
  • 足の小指にも変形がみられる
  • 外反母趾が進行してきて不安がある
  • 足の指の変形を少しでも食い止めたい

外反母趾の原因・特徴

外反母趾とは、足の親指が小指側に向けて曲がり、くの字になった状態をいいます。
とくに中高年の女性に多い症状であり、見た目の問題以外にも、さまざまな不調につながる可能性があります。
適切な対処や予防を行っていくためには、まず何故指が曲がってしまうのか、メカニズムを理解することが重要です。
外反母趾の原因や症状の特徴を、こちらで確認していきましょう。

外反母趾の原因について

何か1つの原因で指が変形するのではなく、次のような「外的要因」「内的要因」が複雑に絡み合うことで外反母趾が発症すると考えられています。

●外的要因

日常生活における外部からの圧力や、筋骨格系の問題が外的要因に挙げられます。

・靴の影響

ハイヒールパンプスといった、先の尖った靴を履く習慣があると、親指が小指側に曲げられる外力を受けやすくなります。
とくに、かかとが高くなるほどつま先に荷重がかかりやすくなるため、外反母趾になるリスクが高まります。

・扁平足

扁平足では、アーチが崩れて足幅が広がっているため、靴による圧迫を受けやすくなっています。
生まれつきの扁平足もありますが、多くは「加齢、運動不足にともなう筋力の低下」「足趾の柔軟性の低下」などの影響が考えられます。

とくに現代では、交通機関の発達によって歩く機会が減っています。
加えて、子どもの頃から靴を履いて生活し、裸足で歩く習慣がないため、足裏の筋力が低下しやすい環境だといえます。

●内的要因

ハイヒールを履いているわけでもないのに、外反母趾になる方がいらっしゃいます。
そういった方は、生まれつき外反母趾になりやすい要因を持っていることが考えられます。

・指の形

足の親指が人差し指よりも長い「エジプト型」の足の形をしていると、靴によって親指が小指側に曲げられやすくなります。
その他、人差し指が親指よりも長い「ギリシャ型」、指の長さが全て同じの「スクエア型」といった足の形もあります。
日本人の多くが、エジプト型の形をしているといわれています。

・遺伝

指の形や骨格、靭帯のゆるさなどが遺伝して、先天的に外反母趾になる方もいらっしゃいます。

・女性

「関節がゆるい」「足の指を支える筋力が弱い」といった原因で、男性よりも女性の方が外反母趾を生じやすくなっています。

外反母趾の症状について

外反母趾自体に何か問題があるわけではありません。
しかし、指の変形をそのままにしておくと、次のような身体の不具合を起こす可能性があります。

●外反母趾によって起こりうる症状

・親指の付け根の痛み

外反母趾が進行した場合、親指の付け根部分が内側に大きく突出してきます。
すると、その突出部が靴と擦れて炎症を起こし、歩行時の激しい痛みを生じる場合があります。
また、靭帯が伸ばされたり、関節が変形したりすることで、飛び出た骨に痛みを感じるケースもあります。

・足裏のタコ

足裏のアーチがなくなるため、足裏の皮膚と地面とがこすれてタコができる場合があります。
接地時にタコによる痛みが生じて、歩行がスムーズにできなくなることもあります。

・母趾が他の指に乗る

足の親指が大きく曲がり、他の指の下に入ってしまう場合があります。
すると、地面の蹴り出しがうまくできなくなるため、歩行に支障が出やすくなります。

・脱臼

変形が進行してくると、そのまま関節が外れてしまう(脱臼してしまう)可能性があります。

・小指が内側に入ってくる

先の尖った靴を履いていると、親指だけではなく、小指も内側に曲がってくることがあります。
小指が親指側に曲がった状態を、内反小趾と呼びます。
内反小趾も足にかかる荷重のバランスが崩れてしまうため、膝や股関節を痛める原因になってしまいます。

・膝の痛み、腰痛、肩こり

外反母趾では、指の変形から足首も内側に倒れてきます。
すると、足首、膝、股関節と連動して、下半身の関節に負担がかかりやすくなります。
また、身体の土台のバランスが崩れるため、不良姿勢によって腰痛や肩こりにまでつながる可能性もあります。

外反母趾への対処法・予防法

生活習慣を変えない限り、外反母趾が自然と改善することは難しいとされています。
とくに関節は、一度靭帯を伸ばしたり、変形させたりしてしまうと、基本的には元に戻せないといわれています。
そのため、外反母趾が疑われる場合は、状態が進行する前の早い段階から対処を始めることが重要です。
ここでは、自身で行える外反母趾の対処法と合わせて、変形を防止するための予防法を詳しくご紹介します。

外反母趾の対処法

外反母趾の影響が考えられる、痛みや不調を感じましたら、次のように対処していきましょう。

●痛みがあるときはアイシング

親指の付け根に痛みがある場合は、氷のうを当てて患部を冷却しましょう。
アイシングによって、炎症症状や痛みの緩和が期待できます。

●指の間にクッションを入れる

足の親指と人差し指の間に、ガーゼスポンジなどクッションを入れます。
指の間を広げることで、外反母趾の悪化防止が期待できます。

●セルフでできるテーピング

親指が小指側に向かないよう、外側に引っ張るテーピング方法があります。

幅2.5cm程度の細めのキネシオテープをご用意ください。
親指の側面に、テープの端を1cmほど軽く貼り付けます。
そこから親指が外側に向くように、テープを親指の付け根から土踏まず、踵にかけて、引っ張りながら貼っていきます。

もしご自身で難しい場合は、医療機関や接骨院など専門家に一度相談してみてください。

●指の間を広げるストレッチ

足の親指と人差し指を広げるようにストレッチを加えていきましょう。
10秒10セットが目安となります。

●タオルギャザー

タオルギャザートレーニングによって、足の裏や足趾の筋肉を鍛えましょう。

椅子に座り、足元にタオルを広げてください。
そして足の指を使い、タオルを端から手前に手繰り寄せるようにしましょう。
10セットが目安になります。
親指の力だけではなく、5本の指を全体的に使うように意識することが大切です。

●ホフマン体操

輪っか状のチューブ(輪ゴム)を、両足の親指に引っ掛けるようにします。
両方のかかとはつけたまま、つま先を外側に広げるようにします。
すると、両方の親指が内側に引っ張られる負荷がかかるため、その負荷に抵抗するように親指を閉じるようにしてください。
10回3セットが目安になります。

外反母趾の予防法

外反母趾の症状が緩和してきたら、今度は日頃のケアによって再発を防止しましょう。
簡単に行えるものには、次のような方法が挙げられます。

●足底やふくらはぎのマッサージ

セルフマッサージによって、足裏の柔軟性を維持しておきましょう。

・ボールを使用した方法

椅子に座っている状態でも、立っている状態でも構いません。
床の上にテニスやゴルフのボールを置いて、足裏で転がすようにして足底の筋肉をほぐしていきます。
土踏まずに限らず、足裏の小指側や指の付け根、踵あたりまで重点的にほぐしてください。
また竹踏みも、外反母趾の予防に効果的です。

・ふくらはぎの柔軟性

筋膜ローラー(筋膜の癒着を剥がすための筒状のローラー)にて、ふくらはぎの緊張も緩めていきましょう。
足裏の筋肉は、ふくらはぎの方から付着しているためです。

床に座った状態で、ローラーの上にふくらはぎを乗せます。
そのまま、ローラーを転がしながら、ふくらはぎの筋膜をリリースしていきます。

●指の体操

足の指で、グー、チョキ、パーの形を作る体操を行いましょう。
グー・チョキ・パーを1セットとして、まずは10セットを目標に繰り返してください。

・グー

足の指をぎゅっと握る

・チョキ

親指だけを伸ばし、他の指は曲げる

・パー

足の指をできるだけ広げる

●靴を見直す

可能であれば、ハイヒールを履くことはなるべく控えるようにしましょう。
また小さすぎる、大きすぎるといったサイズの合っていない靴も、指の変形につながる可能性があります。
試し履きをしたり、店員と相談したりして、足への負担がかかりにくい靴を選ぶようにしてください。
どうしても仕事でハイヒールを履かないといけない場合は、上述した足のセルフマッサージを重点的に行うことをおすすめします。

ひぐらしの里接骨院の【外反母趾】へのアプローチ方法

当院では、3つのステップで外反母趾に対しての施術を行います。

●足の形やバランスを確認します

外反母趾は、多くの方にみられる症状ですが、特に扁平足の方に多くみられる症状です。
その他、甲高や幅広、ヒールのような先の細い靴を履いていることも影響します。

足底にある、縦アーチ横アーチが体重を支えているため、これがしっかりと存在している方を確認していきます。

●検査結果を元に手技などの実施

検査結果を元に患者様ごとに適した部位に手技でアプローチしていきます。
手技によってこわばっている筋肉をほぐしていきます。
また、痛みや炎症が強い場合には物理療法を使用して、症状の緩和を図ります。

そして、足の指や骨にアプローチしていき、足底にかかる負荷のバランスを調整していきます。
また、同時に膝関節や股関節も調整し、足にかかる負担をなるべく軽減できるように努めます。

●調整した良い状態の足をキープする

調整した足の状態をキープするために、テーピングサポーターで保護していきます。
また、ご自宅でできるストレッチ方法をお伝えしています。

 

著者 Writer

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西山 朋希
役職:院長
生年月日:平成5年1月28日
出身:神奈川県相模原市

【Message】
患者様の症状に全力取り組ませてもらいます!
皆様には笑ってお帰りいただけるよう真摯に向き合う施術、明るいコミュニケーションともに心がけていますので、ぜひご来院下さい。

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